子宮頸がんとは?
子宮頚部(子宮の入り口付近)にできるがんを子宮頸がんと言います。
若い女性がかかるがんの中では第1位となっており、増加傾向にあります。
初期にはほとんど症状がありません。がんが進行すると、不正出血、おりものの増加、下腹部痛がみられます。
さらに進行すると、子宮を摘出したり、周りの臓器を摘出しなければならなくなり、命にかかわることもあります。
子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染して起こることがほとんどですが、これは人の粘膜や皮膚に存在するごくありふれたウイルスで、女性の8割が一生に1度は感染するとされています。ウイルスそのものは100種類以上あり、がんを引き起こすのは15種類ほどですが、感染しても必ずがんになるというわけではありません。その他、尖圭コンジローマ(性器のいぼ)を引き起こすウイルスもあります。
*ワクチン
ワクチンによって、HPVの感染を予防することができます。小学校高学年、中学生の女児は、政府より接種がすすめられています。これまでワクチンを接種したことがない若い女性も、接種をおすすめします。ただし、ワクチンもすべての発がん性HPVの感染を防ぐことはできません。そのため、ワクチンを接種していても20歳を過ぎたら、定期的に子宮頸がん検診を受けることをおすすめします。
*検診
ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染してから、子宮頸がんになるまで非常に時間がかかります。定期的に検診を受けて、がんになる前の状態で発見できれば治療が可能です。
ガーダシル9(9価HPVワクチン)は、9種類のHPV(6、11、16、18、31、33、45、52、58)から保護し、HPV 6型と11型による尖圭コンジローマの感染も防ぎます。